2013年3月29日金曜日

美しい肌を作るための栄養素、その6 硫黄 

硫黄

硫黄という言葉を聞くと、連想するのは温泉、卵などではないでしょうか?しかし、栄養素として硫黄が大切であることはあまり語られることがありません。

硫黄には肌を健康に保つだけではなく、体全体の健康を保つ上で重要な役目を果たしています。

ビタミンCと同じく、硫黄は健全な肌の元になるコラーゲンの形成に無くてはならない栄養素です。コラーゲンが正しく形成されることによって、肌がみずみずしく、はりがある状態を保つことができます。逆に、コラーゲンが足りないと、しわが多くできてしまいます。

また、硫黄は強力な抗酸化物質であるグルタチオンが体内で作られる過程でなくてはならない栄養素でもあります。活性酸素からのダメージから体を守るのが、抗酸化物質の役目ですが、抗酸化物質が十分にないと、活性酸素によってDNAが傷つけられ、結果、老化現象が進んでしまうのです。グルタチオンには炎症を深いかかわりのあるプロスタグランジンという物質をコントロールする作用もあり、この面からも肌の健康に大きく貢献するといえるでしょう。

硫黄を多く含むも食べ物は、卵、肉、魚といった動物性のものと、にんにく、たまねぎ、メキャベツ、ケールなどの野菜にも含まれています。

硫黄を含むアミノ酸はメチオニンやシスチンで、動物性のものに多く含まれています。

一般的に、野菜や果物を多く食べ、肉や油ものを避けることが健康食のように思われていますが、それは大きな間違いです。野菜や果物は確かに大切ですが、肉や油も同様に大切なのです。

年配になっても、はつらつとしている人は、胃腸の問題が無く、肉や油ものをペロッとたいらげてしまうタイプの人です。かつて、金さん、銀さんの娘さんたち(みんな長生きをしている)のインタビューで、好物は何かと聞かれ、みんな声をそろえて”肉が好き”とおっしゃっていたのを思い出します。肉や油は、タンパク質、アミノ酸、脂肪酸だけではなく、ビタミンやミネラルの宝庫なのです。

肉や油が敬遠されるのは、胃腸が弱っているために、肉や油が適切に消化吸収できず、そこから栄養素を吸収するどころか、かえって胃もたれ、胸焼け、便秘、下痢といった体の不調を感じるからです。ですから、肉や油からの栄養素を100%活用するためには、よく噛むことや、食前に消化酵素を摂ることは非常に有効なことなのです。

余談ですが、
温泉につかることやグルコサミンやコンドロイチンの摂取が関節に良いのはそれらに含まれる硫黄成分が主な理由です。
コラーゲンは肌の健康だけではなく、関節の健康にも不可欠で、先に述べましたように、コラーゲンの形成に硫黄が必要だからです。関節痛みに関する記事はこちらをどうぞ


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