2013年5月28日火曜日

意外と多いビタミンB12不足



ビタミンB12が体に十分供給されていない場合以下のような症状があります。

  • 加齢の加速
  • 頭の中に霧がかかったようになる
  • 心臓病
  • 子供の学習障害
  • 免疫不全
  • 不妊
  • 貧血(悪性貧血)
  • 多発性硬化症のような神経の問題
ビタミンB12 の供給源である動物性の食べ物を全く食べない場合(ベジタリアンなど)ビタミンB12が足りなくなることがおおいですね。(ベジタリアンでも、腸内環境がすこぶるよければ腸内の微生物がB12を作ってくれるという説もありますが・・・・)

あと、胃酸を止めるタイプの胃薬を慢性的に飲んでいる人はビタミンB12の不足が考えられます。
なぜなら、胃酸はB 12の吸収になくてはならないものだからです。(胃薬の弊害に関してはこの記事をどうぞ)。

一般の血液検査では正常と出ていても、ビタミンB12の不足がおきていることは多々あります。血中のB12を量るだけではなく、methylmalonic acid (MMA) や holotranscobalamin II (holo-TC)の値を見ることによって、より正確な診断をすることができます。

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2013年5月27日月曜日

紫外線がしみ、そばかすの原因ではない!

アメリカの街中で日本人の女性を見つけるのはとても簡単なんです。なぜなら、日焼けをしないために、真夏に長い手袋をしたり、大きなひさしの帽子をかぶったり、日傘をさしたり・・・・

紫外線を浴びることによってしみ、そばかすが増えてしまう、または皮膚がんなどのリスクが上がってしまうといった理由で日光を避けるわけですが・・・

しみ、そばかす、皮膚がんなどは確かに、紫外線を大量に浴びることによって誘引されますが、それは食生活が乱れ、肌を守るために十分な栄養が体に供給されていない場合のみなのです。

十分な野菜、良質のタンパク質、脂質を摂取していれば、しみ、そばかす、皮膚がんなどができることはまずありません。

以前皮膚がんを頻繁に患っていた人が、食事を改善することによって、パタッと皮膚がんにならなくなるケースは多々見てきましたし、食事の改善によって、しみそばかすなどができにくい肌に変わっていきます。

かえって、日光を避けることは、慢性的なビタミンD不足を引き起こし(日光が肌に当たることによってビタミンDが形成されます)、免疫力低下を招きます。

最新のリサーチによれば、ビタミンD不足とがん(皮膚がんだけではなく、ありとあらゆるタイプのがん)は深い関係があり、十分なビタミンDの値を保つことによって、がんのリスクを約4分の1に下げることができるそうです。

理想的なビタミンDの値は (血液検査で25 hydroxy vitamin Dの値を調べてください)最低でも50 ng/ml. あるとよいでしょう。

ビタミンDは日光浴が一番効果的です。ですが、冬は十分に日光を浴びることができませんので、ビタミンDを食事から摂ることが不可欠になります。(冬に風邪がはやるのはビタミンD不足と密接に関係しています)

私が一番勧めるビタミンD源はたらの肝油です。また、ビタミンD3サプリも利用するとよいでしょう。


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2013年5月21日火曜日

事前消化


事前消化って何?

Cow
牛や山羊などが複数の胃を持っているのをご存知ですか?これらの動物の一つ目の胃では、消化酵素や胃酸は全く分泌されません。草をよく噛むことにより、草に含まれるエンザイムが解き放たれ、そのエンザイムによる草自体の消化が一つ目の胃の中で行われます。これを事前消化と呼びます。しっかりと事前消化をした後で2つ目、3つ目の胃に送り込むことで、消化に費やすエネルギーや栄養素の浪費を防いでいるというわけです。
人間には胃袋は一つしかありませんが、実は事前消化は人間の体の中でも行なわれています。人間の体は、口から入った食べ物が胃に送られてから、若い方で30分、年配の方であれば45分間は胃酸を分泌しません。この時間は、食べ物に含まれるフードエンザイムによる事前消化のための、牛や山羊などの一つ目の胃と同じ働きをしているのです。本格的な消化は、事前消化で食べ物がある程度分解された後に始まります。
事前消化が適切に行われるためには、①よく噛むこと、そして②食べ物の中にフードエンザイムが含まれていること、の2つが必要となります。
事前消化の時点で、炭水化物の6割、タンパク質の3割、脂質の1割は分解することが可能です。事前消化がしっかりと行われていれば、体は足りない分だけの消化酵素を作れば良く、小腸、肝臓、すい臓などの消化臓器にかかる負担を大幅に軽減することができます。これが本来行われるべきである、一番自然な消化の流れです。
しかし、現代人の食事には、フードエンザイムが著しく欠けています。事前消化はほとんど行われないため、大半の食事は未消化のまま小腸に送られ手しまい、すべての消化を胃、小腸、すい臓に押し付けているのです。消化、吸収、排泄を行うために体は多大なエネルギーと栄養素を消費します。食後、仕事の能率が落ちたり、眠たくなるのはこのためです。
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2013年5月7日火曜日

骨折と骨粗しょう症薬

フォサマックスやボナロンなどのビスホスホネート製剤を骨粗しょう症患者に処方するのが一般的ですが、それらの薬を長期に渡って使用している患者に骨折が起きやすいことが明らかになってきました。骨は、破骨細胞によって骨が破壊され、その刺激を受けて、造骨細胞が新しい骨を形成します。しかし、ビスホスホネート製剤は破骨細胞により骨質が破壊されるのを阻害するため、骨密度の減少と骨折は一時的には防げるのですが、結局古い骨がたまってくるので、7、8年もとりつづければ、体中の骨は古い骨だらけで、もろくなってしまいます。

つい先日も、転んだだけで、指の骨を骨折した60代の女性が来られましたが、7年間ビスホスホネート製剤をのんでおられました。

アメリカでは、この手の薬が導入されたのが日本よりも早いので、長期服用からの骨折が数多くレポートされています。5年摂取をしてしばらく服用を止めるのが当たり前になりつつあります。(根本的な解決とは程遠いですが・・・・)

本当の解決策とは何か?

骨粗しょう症の人は運動を増やし(特に負荷がかかる運動)、骨の形成に必要な栄養素を食べ、消化、吸収できるようにしなくてはいけません。

骨粗しょう症と言えば皆さん口をそろえてカルシウムが必要と考えていますが、カルシウムサプリを摂取するだけで、骨粗しょう症が防げるのであれば、今頃だれも、骨粗しょう症になる人はいないはずです。

カルシウムは確かに骨形成に必要ではありますが、多くの人は吸収が効果的に出来ていません。カルシウムを吸収するためには胃酸が十分に分泌されている必要があります、なぜなら、カルシウムは酸性の環境でなければ腸壁から吸収されないのです。(胃酸を止める胃薬の弊害のひとつです)。

骨の形成においてカルシウム以上に重要なのはタンパク質です。これもまた、胃酸の分泌が少ないと、消化、吸収することが出来ません。

年配の人のほとんどは胃酸が十分に分泌されていません。一般の病院で胃酸過多と診断されて、胃酸を止める薬を処方されたけれども、薬を飲むことに抵抗がある人たちが、私のクリニックに訪れます。この人たちが実際どれだけ胃酸が分泌されているか検査を行った場合(これは任意の検査でほとんどの場合検査をするまでもなく、胃酸が出てないかどうかは、問診と触診でわかります)ほぼ100%胃酸の分泌は不十分であるという結果が出ます。

結論としては、運動量を増やし、食事改善と共に消化吸収を強くすることによって、骨粗しょう症は簡単に防ぐことが出来ます。


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